TANDEN

いつからだっただろうか、右足のつけねをかばって歩くようになり、平衡とはなんなのか、わからなくなっていった。

複数のせみが鳴きわめく、暑くて風通しの良い寺の近くの公園で、そのことを考えていた。

ものごころついたときにはすでに歩き方は変わり、下腹をぷるぷる揺らして不安定に動いていたときのことは覚えていない。18年前の夏にそのことを明確に問いとして認識し、やっと一つのモデルが確立してくる。