Beyond

人はそこそこ優秀な人や、努力で到達した人のことを天才とは形容しない。

持って生まれた先天的とも言える才覚のことを人は天才と呼ぶ。

どのような順路でそこに到達したのか、周囲は理解できない。世と呼吸するなかで自然に到達していく。

世界一なのか、地球一なのか、圧倒的なパフォーマンスと、エコシステムの頂点にいるかのようなポジショニングを所有する。

周囲の人が理解しがたいルールを、自然とこなす。思った以上に素直なルールで動く。複雑とも言えるし、シンプルとも言える。

トリガーを切り離し、ロックンロールを演じ続ける。

その指の先にもう弾は充填されていない。

こめかみに当てた銃口の引き金を引けるのか?

ときおり天才を超えてしまった人は狂気と化す。天使というよりは悪魔的である。天才が天災と化す。対峙したものに幻想を与える。

その人自身ですら、自分のことを意図的にはコントロールできない。

人は畏敬の念を発せざるを得ず、畏怖のあまりその人のことを的確に形容することができなくなる。