いつからかずっと、ぼんやりとゆれうごく白い動くものの存在に気づいていた。

それは、脳みそのずっと奥底にしまわれていたような、もしかしたら、そんな記憶なんてないのかもしれないと思えるような、とてもかすかで深いところにある記憶だった。

しかし、その記憶が確かだということはことあるごとに確信した。

まるで、深い海の底から太陽を眺めているかのような、出口のないような、

しかし、うるうる潤ってとてもきれいで、どんなに時間がたっても全く飽きないような、

どんなに見続けても、まったく正体もつかめないし、いったいなんなのかわからないのだけれども、その動きに心をつかまれ、いてもたってもいられず、またそれに触れたいとおもい、体中がいつもそれを探している。

とらえどころない、永遠の闇のような、しかしそれは光のような感触をも有している。

あるでもないでもなく、

あるでもないでも

あるでもないでもないでもない

力であり、諸刃である。

神々しい。

それは偏在し、極小のそれぞれが独立した意思をもっているということなのだ。

上にあるのか下にあるのか

右にあるのか左にあるのかわからない。

奥にあるのか手前にあるのかすらわからない。そもそも次元が違うのかもしれない。

ただ一つわかることはその動きは全く読むことができないということだ。

読むことができないのに、詠むことができるということだ。

片鱗を垣間見るのではなく、いまこそその中心にもぐっていく。