最高の眠りの追究

睡眠は奥が深い。

最高の眠りに近づくための技術は、スポーツと同じように感覚的なものかもしれない。

目の力を抜き、あごの力を抜き、手の力を抜き、足の力を抜く。胸と腹の力を抜く。

頭蓋骨の力を抜く。鼻腔や副鼻腔の力を抜く。

肺の力を抜き、肝臓の力を抜く。

鼻腔や肺や肝臓は大きな筋肉はないので本来大きな力を込めることはできないが、力を入れていると勘違いしていることが多い。

認識違いがあると体は凝る。

胃や腸も同様だが、何もない空洞に力を入れようとしても体は凝るだけだ。

内臓を分解し、肩関節、股関節、環椎後頭関節を分解する。

寝る前は重力のみに身を任せ、寝ている間に自分の体をコントロールすることができないという恐怖と向き合う。

この恐怖は死の恐怖に似ているかもしれない。今まで寝ることによって死んだことはないのだから、自分の生命の力に身を委ねる。

自分の筋肉の力を抜き、星の重力に身をまかせる。

空気を揺りかごに、まるで水の中にいるように背骨をバラバラに緩める。

 

星とともに時空旅行を楽しむ。

この世の力の流れを体全体で味わう。

目で見るのとは違う、普段とは全く違うチャネルからこの世を捉える。肉体全体を使ってやっと追いつくことができるくらいの繊細で強力な動きを感じ取る。頭で考えなくても、体は素粒子としての物質的な力で身勝手にその動きについていく。

本当の睡眠は朝起きた瞬間に生まれ変わったかのように成長を感じる眠りだろう。

眠りがうまくいっているときはそうと明確に感じるはずだ。自分がうまく眠れているかどうかわからないということは100%うまく眠れていない。

人類の歴史は宇宙の歴史には程遠く、まだこれから洗練される余地が多分にある。

宇宙の歴史と自然界の法則を知るための1つの方法が睡眠だ。

究極の眠りの後には、人間関係の問題も仕事の問題も体調の問題も解決される。

最高の眠りを得るためには寝る前の身体のセッティングが欠かせない。

 

大切なのは理論や誰かの意見に惑わされるのではなく、自分の感じる最高の眠りを更新していくことだろう。

理論ではなく感覚を優先させることだ。昨日よりも良い眠りを今日、今日よりも良い眠りを明日できれば、究極の眠りはある日ひょっこりと顔を出す。