起死回生中毒の処方箋

危険の中に飛び込むと、必ず強くなるのは少年ジャンプの専売特許だ。

人はピンチのときこそ成長する。ピンチが最大のチャンスである。

行き詰まりを感じたとき、脳と体は全力で打開策を探し出す。もうダメかもしれないと思った時でも、気合いと執念で、頭と体を柔らかく保てば一点の打開策が見つかる。

今まででは思いもよらなかった打ち手であり、なおかつなぜ今まで気づかなかったのだろう?とも言えるような予定調和のブレイクスルーにより、九死に一生を得られる。

首の皮一枚、紙一重を常にくぐり抜ける快感は何にも変えがたい。

起死回生は人を虜にする。

 

しかし、現実では自ら危険に身をさらし続けると体も心も持たない。

だからといって安全なところに居続けると、頭はぼけ、体は動かなくなる。

 

人が健康的になるためには健全な起死回生が必要だ。

危険が起こってしまう手前を認識できる力があれば、健全なピンチを楽しむことができる。

 

ヒヤリハットが300回起きると29回の軽傷事故が起き、1回の重症事故が起こると、ハインリッヒは提唱した。

例えばタクシーの運転手が車線変更するときに一瞬でも迷ったそぶりを見せたり、後ろの車に気が回っていないことがよくある。

本人は気づかないが、同乗者は気づくヒヤリハットはたくさんある。

たまたま車やバイクが走っていなかったからいいものの、1000回これを繰り返したらおそらく事故になっているだろうなというシーンは生活の中にも、仕事の中にも多々ある。

 

たった1度失敗してしまうだけで取り返しの付かなくなる場合がある。

そのような危険をおかさず、なおかつ健全なピンチの中ですくすく育つためには、

いまだ起こらぬ未然の危険を察知し、

ヒヤリハットに敏感に対応する感性が必要かもしれない。