Archaeological Site of Delphi

ἐγγύα πάρα δ᾽ ἄτη

感覚を麻痺させてしまうと、見えなくなってしまうものがある。

耳をすませ、心を落ち着かせ、胸の空間をひらき、いまこの瞬間のたよりに全神経を向ける。

人の群れを根底から覆すには大きな危険が伴うのではないか。

死は伝染し、生も伝染する。

無数の偶然が繋がり、あと一歩で命を取られるところに来てしまうかもしれない。

 

それに気づくのは本能しかない。

目には見るだけでは足りず、耳では聞くだけではたりない、全感覚を駆使して自然と気づくものだ。

相手が語ること、そして自分自身が語っている音に全神経を傾ければそれはみえてくる。

相手、自分、動物、こども、体、夢、あらゆる出来事がそれを教えてくれる。

生死の境目は生活の中に眠っているのだ。技術や知恵に惑わされていると足をすくわれるかもしれない。足元をすくわれたことすらも全く気付かず、それは終わってしまう。

物事には需要と供給がある。すべてを手にしようとしてはならない。

生命には意味があり、生命は与えられるものだ。

生と死の間のほんの紙一重の空間に敏感になることを忘れてはならない。