ある村の年老いた農夫のおじいさんが亡くなる間際に、ある遺言を3人の子供たちに伝えました。
「畑に宝物を隠してあるから、収穫を終えたら深く掘り起こしてみよ」
秋の収穫後に、3人の子供たちは我先にと畑の土を掘り続けます。
やがて喧嘩になった3人は、自分たちの陣地を分け、おのおの深く掘り進めたのでした。
掘れども掘れども宝は見つかりませんでした。
また、別のある村の年老いた農夫のおじいさんは亡くなる間際に、ある遺言を3人の子供たちに伝えました。
「畑に宝物を隠してあるから、収穫を終えたら深く掘り起こしてみよ」
「ただし、3人で協力しないと絶対に見つからないようにしてあるよ」
秋の収穫後に、3人の子供たちは畑の隅々まで深く掘り返しました。
3人で励まし合い、声を合わせて協力しながら、掘り起こし作業を毎日続けました。
探せど探せど、宝物は見つかりません。
それぞれの村で、それぞれの子供たちは、宝を探すのを諦め、いつも通り畑に種をまきました。
亡くなった農夫の遺言も忘れかけた頃、翌年の秋が訪れました。
すると、これまでになく耕された畑は、
今までにない大豊作に恵まれたのでした。
ワンピースのゴール・D・ロジャーの
『おれの財宝か?欲しけりゃくれてやるぜ・・・探してみろ この世の全てをそこに置いてきた』
もしかしたら、財宝は何もないかもしれない。
どんな気持ちで探すのか?
探し方次第では、宝は何もなかったという結論にもなれば、
宝はずっと目の前にあったという結論にもなるのかもしれません。